完全自由診療・紹介制歯科の田山歯科医院

受診の流れ

最新の医学論文によれば、お口の健康が全身的な健康、ひいては寿命に与える影響を強く示唆しています。
免疫力を高く保ち、病気を寄せつけず、少しでも健康寿命を延ばしたいなら、まず取り組むべきなのは、お口を健康に保つことです。
そのわけを以下にご説明したあとで、受診の流れをお話しいたします。

健康のために「腸内環境」が非常に重要であることは、すでにご承知のとおりです。
いわく

  • 腸は最大の免疫器官である
  • 免疫力を高く保つには腸内環境が大切
  • 腸の善玉菌を増やそう
  • プロバイオティクスで善玉菌を補給しよう
  • 善玉菌はガン細胞を抑制する
  • 自律神経と腸の密接な関係
  • 腸が心の健康にまで関与している
  • 腸は第二の脳など

等々、挙げたらキリがありません。

じつは腸は、独立した器官ではなく消化器管の一部であり、お口から食道、胃、十二指腸を経て小腸、大腸へとつづく管のようなもので、それを川に例えれば、もっとも下流に位置するのが腸なのです。ではその川の一番の上流、水源地にあたる場所はどこでしょう?

それがお口です。

川のもっとも下流にある腸、その腸内環境が、例えば透明な清流で有名な四国の四万十川のように、キレイで健康な状態を望むのであれば、その川の源流となる水源地、すなわちお口がドブ川ではあり得ません。お口は例えるなら、富士山の雪解け水が長い時間をかけて湧き出るとされる、忍野八海のような清流でなければ、最も下流の腸が清流になるはずがないのです。

つまり上流であるお口が健康でなければ、下流の腸が健康であるわけがないのです。

さて、あなたのお口はどうでしょう?健康ですか?

  • 歯を磨くと血が出たりしませんか?
  • 磨き残しはありませんか?
  • 鏡で見ると歯肉が赤く腫れてませんか?
  • 歯石が溜まったまま放置していませんか?
  • 古い金属の詰め物のまわりが黒く変色してませんか?
  • 歯周ポケット深くなっていませんか?
  • 歯間ブラシをすると出血する箇所はありませんか?
  • 歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスは毎回上手に使えてますか?

もしもあなたが歯を磨くとき、出血したり歯肉が腫れている箇所があれば、その炎症や出血で傷ついて破れた毛細血管から、お口の中の細菌が血管内へ入り込み、全身の臓器を巡っていることが、医学研究により証明されています。事実、私も脳外科の先生から、心筋梗塞や脳血管障害の患者さんの血管から、歯周病菌が発見されるという話を聞いております。

歯のまわりにある歯周ポケットのことはご存知と思います。そのポケット内側の粘膜表面をすべて合わせた面積は、片方の手のひらとほぼ同じ広さだそうです。またお口の中にいる細菌の総数は、およそ大便の中にいる細菌数と同じと言われています。もしも歯肉炎となった歯周ポケット内で細菌が増殖してしまうと、手のひらサイズの毛細血管が露出した粘膜上に、ウンチを載せて細菌を全身へ巡らせているのと同じことになるそうです。これは以前、私が受講した歯周病の権威の先生から伺ったお話です。怖い話しですね!このように細菌が血管に入り込むことを「菌血症」と言います。菌血症になると全身の免疫バランスが崩れて、がん細胞に対する攻撃力が低下するなど、さまざまな病気の誘因となります。

さらにお口の環境が悪いと悪玉菌が増え、お口の悪玉菌が腸内環境を崩すことが知られています。乱れた腸内環境により腸表面の粘膜のバリア機能が低下することがわかっています。腸内には吸収すべき栄養素ばかりでなく、善玉菌や悪玉菌など多数の細菌が生息しています。粘膜のバリア機能が正常であれば、栄養素は通過させ、細菌は通過しないようブロックしますが、このバリア機能が低下すると、本来通過させてはいけない細菌などの毒性物質の毛細血管への侵入を許してしまします。これは先の歯周ポケットの例と同じことが、同時に腸でも起こることになります。腸の毛細血管から病原体など異物が体内への侵入することで、全身の健康に悪影響を及ぼすのはいうまでもありません。

このようにしてお口や腸の血管から侵入した細菌は、血流に運ばれ足の先から頭のてっぺんまで、全身のあらゆる臓器を巡り、以下のような疾病の原因になるとされています。

  • 脳溢血など脳血管疾患
  • アルツハイマー型認知症
  • 心筋梗塞など心血管疾患
  • 関節リューマチ
  • 糖尿病
  • 肥満・メタボリックシンドローム
  • 非アルコール性脂肪性肝炎
  • 誤嚥性肺炎
  • 早産・低体重児出産

など、
お口が健康な方に比べると、これらの発症リスクが数倍高くなることは医学的常識です。

さてここで、最初のフレーズをもう一度、
最新の医学論文の多くが、お口の健康が全身的な健康、ひいては寿命に与える影響を示唆しています。免疫力を高く保ち、病気を寄せつけず、健康寿命を延ばして快活に生きたいと願うなら、直ちに取り組むべきなのは、お口を健康に保つことです。

虫歯や歯周病がお口だけの問題であるという認識は、もはや誤りです。
むしろお口の健康こそが、全身的な健康を保つうえで最も重要とのエビデンスが多数報告されているのです。

あなたの健康で生き生きとした毎日のために、田山歯科医院では、最新の医学研究の成果を反映した、最善を尽くした歯科医療をご提供しています。
さあ、まずは「歯科ドックによる精密検査」から始めましょう!

◆ 受診の流れ

ここから「受診から治療の流れ」をご説明いたします。

  1. ご予約はお電話にて(完全予約制・紹介制歯科)

私共は紹介制となっております。
まずは過去に通院されたご紹介者からご連絡をいただくか、もしくは直接ご連絡をいただく際には、ご紹介いただいた方のお名前をお知らせください。またご連絡の前に、必ず「なぜ自由診療」をお読みいただくようお願い申し上げます。
なお、診療中、手術中はお電話に対応しておりませんので、その際はお手数ですがお掛け直しください。
また「お問い合わせ」からのご連絡も承っております。

受付時間 9:30 〜 17:30 (火〜土)

  1. 初診インタビュー(1.5 時間)

初回はインタビューになります。
さまざまなお悩みやご希望、違和感や何となくの不調、普段から気になることなどを十分な時間をかけ、ゆっくりとお伺いいたします。
他院で通院中のセカンドオピニオンにも対応しております。
また日常生活に支障となる症状があれば、ご相談により応急処置を行います。

(応急処置は応相談)

  1. 精密歯科ドック(2.5 時間)

2回目のご来院では、現在のお口や全身の健康状態を正確に把握する目的で、精密検査を行います。
一つの症状がたった一つの原因で生じることは稀で、実際にはさまざまな要素が重なり複合することで一つの不調や病態が生じています。
ですから根本的な原因を探るためには精密検査を行い、時間をかけた十分な解析、考察が非常に重要です。
また現在は特に症状が無くご自身が気づいていなくても、将来的に悪くなることが予想されるリスクが潜んでいる箇所も発見できます。

【検査項目】
唾液流量測定、唾液Ph測定、唾液緩衝能測定、ミュータンス菌・ラクトバチルス菌培養試験、Pg (ポルフィロモナス・ジンジバーリス) 菌のPCR検査、歯肉退縮・歯周ポケットプロービング測定、出血点測定、歯動揺度検査、プラーク付着度検査、歯根分岐部病変チェック、口腔軟組織検査、顎関節聴診、咀嚼関連筋触診、虫歯・治療痕の検診、各種写真撮影(顔貌、口元、口腔内)、X-ray レントゲン撮影、診断用精密模型制作のための歯型取り、咬合解析のためのフェイスボウマウント記録、各種咬合記録

  1. 検査結果の共診断・ご報告とご相談

検査データから一緒に診断してまいります。
どのような経緯で今の状態になってしまったのか、今お口の中で何が起こりつつあるのか、過去から現在までのお口の状態の変遷と、同時に将来も推察することが出来るので、10年後、20年後も歯を失う事なく健康で快適で在るためには、今なにをすべきか、何が必要なのか、その優先順位や重要度など、ご希望を伺いながら、健康の実現への道筋をご相談いたします。

  1. 治療計画と費用のご説明・スケジュール等のご相談

④でご相談した健康目標を実現するためには、具体的にどのような治療が、どのような順序で、どれくらいの時間と費用が必要なのか、お見積もりをご案内いたします。
お仕事やご旅行などご予定に合わせたタイムスケジュールや、治療費用のお支払い時期などご都合のお打ち合わせもいたします。

  1. 治療スタート

以上のような経過を経て作成した「健康へのロードマップ=治療計画」に沿って治療を開始いたします。毎回の治療に際しては、その日の患者さまの健康状態に留意しつつ、治療の目的と内容を十分ご説明してから始めます。

虫歯や歯周病など慢性の細菌感染症は生活習慣病であり、日常のお口の環境に由来した病態です。そのようなお口の環境改善を行うことが、すなわち原因を除去することになり、ご自身で行なっているセルフケアの見直しと改善、健康に良い生活習慣であることが最も重要です。最初に行う「初期治療」ではセルフケアや生活習慣を見直して、お口の環境を改善する「治療」となります。巷で歯科治療と言われて削って被せる、インプラントを入れるなどは、不完全なセルフケアや悪い生活習慣の結果として破壊された歯や歯周組織の『修繕』です。お口の環境を良好に保つことこそ、原因を除去して再び疾患に罹らないための、真の原因除去療法と考えます。

さらに次の段階である『修繕』の治療では、治療中少しでも快適にお過ごしいただけるように、常に細心の注意を払い無痛治療を心がけております。治療は全て歯科用顕微鏡にて拡大画像上で行い、治療中に撮影した映像をご覧いただき状況を丁寧にご説明することで、患者さまと治療の成果を共有いたします。さらにご帰宅後の術後経過の予想や、必要に応じてご家庭での養生法などもご案内いたします。

  1. 治療終了

治療プランにより計画した治療が完了した際には、改めて精密検査(歯科ドック)を行います。
初回ご来院時の検査結果と比較することで治療の成果が確認できます。
将来にわたって良いお口の環境を維持・増進できるようメンテナンスに関してご相談いたします。

  1. 定期的メンテナンス

お口の環境を良好に維持するためには、毎日の完全なセルフケアと、日頃から良い生活習慣を心がけていただくことに尽きます。
定期的にご来院いただくメンテナンスでは、ご自身のセルフケアの弱点を早期に発見し、改善するアドバイスをいたします。
ご来院の頻度やメンテナンスの内容は都度、お口の健康状態に応じて変わります。
必要と思われるメンテナンス内容を随時ご相談させていただきます。

  1. ご満足いただけましたらご紹介ください

自由診療という歯科医療をとおして、健やかな健康寿命をご提供するという理想を追求して1988年の開業以来、今日に至るまで、大切なご友人をご紹介をいただくことで診療を継続しております。

新たにご紹介いただく方も、心から大切に、私のベストを尽くして、考え得る最善の歯科医療をご提供いたします。
そしてご縁がつながった皆さまに、健康であることの喜びを実感していただくことが、歯科医師としての私の望みです。

ご紹介というご厚情に、深く感謝いたしております。